お知らせ

お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

第二回冒険遊び場全国一斉開催について ~ 今こそ守ろう!子どもの命、子どもの遊び ~

第2回冒険遊び場全国一斉開催について ~今こそ守ろう!子どもの命、子どもの遊び~

東日本大震災に伴い発生した福島第一原発事故により放射性物質が広く拡散してしまい、半年以上たっても屋外での活動が制限されている地域があります。また、原発から遠く離れた地域でも、子どもの保護者により外で遊ぶことに対する不安が語られることもあります。

そうした中で、昨年度に始まった当協会の冒険遊び場全国一斉開催事業を行うにあたって、会員のみなさまから様々な意見をいただいており、今の時点で「一緒に外遊びをしよう」と呼びかけるのはいかがなものかと悩みました。

しかし、当協会としては今こうした状況にあるからこそ、子どもたちが当たり前に外で遊べる環境をつくる運動が必要であると考え、今年度も冒険遊び場全国一斉開催を行うことを決心しました。

そして、全国の活動者のみなさんの中に様々なカタチで影を落としている放射能汚染についても、その悩みや解決のための知恵などを出し合う機会にしたいと考えています。

また、今年度は地震及び津波により被災した地域において、「遊びを通じた子どもの心のケア活動」が各地で行われています。冒険遊び場全国一斉開催では、被災地域における遊び場づくり活動についても、多くの人に知ってもらいたいと考えています。

もちろん、全国の仲間が一斉に行動することで、外遊びの力と冒険遊び場の存在を広く知らしめるとともに、活動者が自分の地域にアピールできる状況をつくるという目的が根底にあります。昨年同様に遊び場づくりの仲間の多くの参加を集めることで、マスコミからも大きく取り上げられるようにしていきたいと考えています。

最後になりますが、様々な理由や状況により、今回は遊び場を開催できないという団体もあると思います。そこで、遊び場は開催できないけれども全国一斉開催の趣旨に賛同するという方々及び団の声も募り、あわせて社会に発信していきたいと考えています。

皆様のご理解、ご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会 代表 大村 虔一 

■テーマ :「今こそ守ろう!子どもの命、子どもの遊び」

「外遊びの推進」+αとして、放射能汚染により外遊びを控えることを余儀なくされている地域もあることから「遊びの機会の保障」というメッセージと、地震・津波の被災地域の遊び場づくりで改めて感じられた「子どもにとって遊ぶことは生きることそのもの」というメッセージを込める。

■日程

全国一斉開催週間  平成23年12月3日(土)~12月11日(日)

全国一斉開催の日  平成23年12月11日(日) ※震災から9ヶ月目の節目という意味も込めて。

メイン会場は西公園プレーパーク、特別会場気仙沼遊び場「あそびーばー」となりました。

■参加対象

全国の冒険遊び場づくり活動に取り組む方々、団体そして行政機関など

※今回は遊び場を開催できないけれども、全国一斉開催の趣旨に賛同するという意見表明や学習会の実施など様々なカタチでの参加も大歓迎します。

参加団体一覧

チラシ

プレスリリース

<一斉開催に関する申込・問合せ>

専用アドレスisseikaisai●gmail.com(●を@に変えて下さい)    

本事業担当理事:関戸博樹

■100人が100人へインタビュー /エピソード募集!

最後の最後にもう一つのお願いです。こどもの「ドキッとした呟き」や

遊びにきた大人の「遊びの大切さに気づいた一言」を拾い、集めたいです。

―運営してる人が遊びにきた人とじっくり向き合う時間になると、改めて遊び場づくりをしている意義を再発見したり

―そのことで両者が再び「遊びの価値」に気づき、言語化する(「遊びを語る人になろう」プロジェクト)

―それを私たち遊びに関わる人だけでない人たちにむけて発信し、振り向いてもらおう、という企画です。目標は参加団体1ヶ所につき1人へのインタビューです。

きこえてきた宝物のエピソードはメールで

n.you.s.play■gmail.com (■を@に変えて下さい)

までお寄せください。

例えば…

・南相馬のこどもたちを夏休みキャンプに送り出したお母さんの一言、

「今までこどもが外で遊ぶなんてあたりまえで取り立てて気に留めることなどなかった、けれどこどもがキャンプから帰るとふっきれたような晴れやかな表情に変わった、明らかに行く前の鬱々とした表情から明るいこどものかおに戻り、遊ぶって本当に大切なことなんだな、と気づかされた。」

・常連のこどもといつものプレーパークの隣の敷地でやっていた遊びのイベントの話を焚火しながらしていて、「去年参加したけどつまらなかった」と「なんで?」ときいたら

「開会式が一時間半もあるんだぜ?!遊びに開会式は要らない」といった話、

その一時間半は遊びの時間ではない訳ですね。大人が遊びたいのであって、こどもはおもしろくも何ともないやらされている時間なわけです。

・「たくさん外遊びしたからゲームやっていいでしょ?」といわれた悲しい話、彼はプレーパーク狂の母親に各地の遊び場を連れ回され、好きなゲームも禁止されていて、ともだちのいない遠くの知らない遊び場で、無理矢理外で遊べ、と。その帰りの新幹線で出た言葉でした。強制は遊びではない、という好例ですね(泣)。

・「泥んこ遊びのやり方を教えて」と聞かれた驚愕の話、自然と乖離した生活を送り、手先が自然と動くことがなくなり「やりかた」を教えてもらわないと「できない」と思わされて育っているこどもの姿が浮かんできます。

・また、常設の場では当然と思われる話もそうでない場の人にとっては新鮮で

「そういう場所つくりたいのよー!!」ていうあるある話。ミニ集会の中での高橋雄子先生の話「中学の校庭で幼稚園を再開するにあたり、周囲から『事故が起きたらどうするんだ』という心配の声があったんだけど、はじまってみれば、すごくよかった」という話。

「中学生は小さい子たちの手を引いて登下校したり、保育室に覗きにきて一緒に遊んだり。小さい子の目があるからかっこわるいことができなくなっていますね。小さい子たちも憧れの眼差しで中学生たちを見ています。」

などなど。集まったエピソードはなんらかのカタチで発表し、遊びの価値を社会に広く訴えて行きたいと考えています。