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お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

報告:東京都「地域の中にプレーパークを作ろう(全16回)」講師派遣

報告:東京都:地域の中にプレーパークを作ろう(全16回)

第3回「遊びに関わる大人の役割」

企画名:新しい公共事業 梶野公園プレーパーク人材養成講座第3回

    「遊びに関わる大人の役割」

担当者:渡部靖成

実施日時:平成24年2月18日(土)10:00~12:00

実施場所:小金井市役所婦人会館2F

依頼元:こがねい子ども遊パーク

参加者:12名

<本日の講座について>

参加者が『遊びに関わる大人の役割』というテーマを見て積極的に参加している人々だったということ、その参加者同士がお互いを知るための機会としても扱いたいという依頼者の意向もあったこと、それを踏まえて、講師が一方的な話をするのではなく、参加者同士が話合うワークショップ形式で行いました。遊び場で起こりうる事例をあげ、参加者同士で話し合い、意見や気づいたことを付箋に書き込んで模造紙にはっていく作業を行い、ある程度みんなの意見が出揃ったらグループで発表する。という方法で実施しました。

<講師感想・振り返り>

今回は、『遊びに関わる大人の役割』というテーマだったので、遊びに関する事例を話し合うワークショップ形式で行いました。今回参加した方々(仲間)は今日のワークでお互いの距離が少し縮まったと思います。しかし、地域の人々や行政の方々、ここに足を運ぶことが難しかった人々、なかなか興味のわかない人々との距離を縮めることにはまだまだ時間がかかります。その日が来るために、自分に何ができるかということを今後も仲間みんなで話合うことが『大人の役割』のひとつなのかもしれないと感じる一日でした。

もしかすると、意見が合わない人々と、今日のようなワークショップをやる機会を実践することで、共感できる部分が少しでも出てくるかもしれないと思います。

ワークショップでも出てきた中で、危険な遊びをしている子どもへの対応として、『遊びのエリアを分ける』という意見が出ていました。エリアを分けることを考えることはおそらく前述したことに近い話なのかもしれません。

エリアを分けたり、意見の違いで離れたりすることを考えて終わらせるのではなく、離れないで共存できる方法を多くの人々と一緒に考えることで、今後の小金井市民(子どもと大人)のために、また、多くの人たちのためになっていくのではないかなと思いました。

参加者同士初めて出会う人もいて、初めは緊張している人もいましたが、ワークショップで話合った事例が身近に体験できそうな内容だったため、参加者全員がこの講座を前向きに捉えてくれていたように思えました。また、参加者全員の意識の中に、「他者の意見を聞く」という姿勢が既にとれていたこともよい結果がうまれたのではないかと思いました。

参加者の意識の高さが、講師の穴だらけの進行を穴埋めしてくれていたと思います。

このようにきっかけを作り、人と人とをつなぐことも重要な役割なのかもしれないということについて私も学ぶことができました。

小金井市のみなさんと一緒に『大人の役割』について考えることができ、充実した時間を過ごすことができました。新たな仲間ができたことをうれしく思います。ありがとうございました。

<担当者コメント>

地域にプレーパークを作ろう全16回の企画の第3回「遊びに関わる大人の役割」を渡部靖成さんにお願いしました。

講座をグループワークの形にしてもらい、大成功でした。

普段は手をあげて話すことや質問することに躊躇する方も、気兼ねなく自分の意見や感想を書きだしてくれましたし、どの意見も自分の思ったことですから間違いではないことをグループのみんなに了承してもらえ、とても安心していられる講座になりました。また、講師の用意してくれた題材はとても身近であり、考えさせられる問題でした。どの問題にも最初の感想から、子どもへの対処法,そして子どもの育ちの問題、大人の問題と意見に広がりがみられ、正解はないものの十分に満足する内容になったと思います。

最後に渡部さんから「人とつながること」の大切さを示唆されそのことがすとんと心に落ちた感じがしました。

その後プレーパークにも遊びに来てくれた方もいたり、第4回へのお申し込みもされて行かれ、いい予感を感じます。

<参加者の感想>

●自分の気づきを引き出させてもらえました。

子どもとのかかわり、特に自分の子どもに限らず大人として同子どもの行動を考えていったらいいのかを内省するきっかけになりました。「子どものままでいたかったけど。私ってもう大人になっちゃったのね…」というのが本音なんです。

●夫婦二人で子どもを育てるのは難しいと思っていたところに市報を見て参加しました。ブレストのテーマで感じることがそれぞれ違って「なるほど」と思うことが多々ありました。いろいろ気付かされることが多くあり、参加してよかったです。ありがとうございました。

●今日はどんなことをする会なのか全く分からずに参加しました。二歳半の娘と過ごしている中で、の実のみ遊ばせたいという気持ちでいるのですが、どう接してあげればよかったのかわからず、公園や広場に行っても、私の思ったように遊んでくれず、それを「こう遊べば?」と促すのがよいのか、何もせず見守るだけでいいのかそれを知りたくて参加しました。すごく考えさせられましたし、少し自分が子どもとどう接していいのかなというのがわかった気がします。「見守る」ということ「人とつながる」ってことが大事だと感じました。

今日はありがとうございました。

●今日はありがとうございました。私が今後していくだろう経験の詳しい話しが聞けて良かったし、一つの事にもいろんな意見があるのがわかりました。私は子どもの世界を拡げてあげたいと考えているのでいろんな体験をさせてあげようと思います。私の世界もまだまだ狭いので子どもと一緒に外に出ていこうと思います。私も長い人生楽しいことも他のこともいろいろ感じながら一日を大事に過ごしていきます。

ご依頼元による報告です。

→http://blogs.yahoo.co.jp/waratotsuchi/63124224.html「こがねい子ども遊パーク」HPリンク