『まち全体を遊び場に!宇治に冒険遊び場をつくるには?』報告:『まち全体を遊び場に!宇治に冒険遊び場をつくるには?』
主催:宇治に冒険遊び場つくろう会企画名:第三回うさぎはらっぱの学習会 『まち全体を遊び場に!宇治に冒険遊び場をつくるには?』
日時:2010年6月6日
会場:京都府宇治市生涯学習センター
派遣講師:渡部達也(支援/渡部美樹)
参加人数:大人 23名 / 子ども8名(別室保育)
今回のねらい:冒険遊び場を知らない人にも外遊びの大切さ、今の子どもの置かれている状況への危機感に気づき、冒険遊び場づくりについて知ってほしい。それぞれに今、大人としてできることを考えてほしいというねらいで企画しました。
当日の流れ:午前中は中心メンバー9人と渡部達也・美樹で座談会形式の研修。会場を移動して昼食、準備、一時半より講演会。
以下、講師渡部達也(東海地域 地域運営委員)より報告
午前中は、「宇治に冒険遊び場つくろう会」の中心メンバーさん9人と懇談会。
それぞれの立場を伺うと、子育て中のお母さんという立場の人だけでなく、
臨床心理士、保育士、スクールカウンセラー 等々の立場で子どもと関わっている人も。
そういう人たちが冒険遊び場づくりに取り組み始めたことに大いなる可能性を感じました。
主に行政との関係についていろいろと聞かれましたので、自分の県庁職員時代の経験も含めて、必ずしも子ども関係課や公園関係課との協働という切り口だけではなく、例えば、ゆめ・まち・ねっとの場合は、人事課、財政課、市民協働課、男女共同参画課等との関係を持っていることと、それはどういう切り口で手を組んでいるかということ、それらの課と手を組むことのメリットなどをお伝えしました。
午後の本編には、30名弱のみなさんが宇治市生涯学習センターにいらっしゃいました。
づくり協会資料に基づいて、冒険遊び場の現況を概観したあと、冒険遊び場たごっこパークの
子どもたちとの日々を紹介しながら、遊びってなんだろうという話を先ずはしました。
スライドを使って、
・春夏秋冬、四季折々の遊びをする子どもたちの姿
・春夏秋冬、それぞれの雨の開催日の子どもたちの姿
・春夏秋冬、川遊びをしている子どもたちの姿
・春夏秋冬、ゴロゴロ寝転がっているTくんの姿
を紹介しながら、そうした子どもたちから学んできたことを伝えました。
そのあとに冒険遊び場たごっこパークが日本テレビ「ミヤネ屋」で特集された映像を
見ていただき、質問を受け付け。
こんなことが出されました。
・安全対策
・火の使用許可
・川遊びの許可
・川の衛生
・大人と子どもの距離感
・子どもの格差と冒険遊び場
・発達障害の子どもたちへの関わり
・運営資金
・なぜ、県庁を辞めてNPOを始めたのか
・渡部夫妻の我が子との関わり
休憩を挟んで、上記の質問にスライドを使いながら、お答えをしました。
とくに、みなさんの関心が高かかったのは、冒険遊び場に来る様々な特質や課題を
抱えた子どもたちと僕らとの関わりについて、でした。
特質、課題を抱えた子どもたちは、どの子も我が家にもよく遊びに来るようになるのですが、
そうした関わりにみなさん共感されていました。
講演会には我が家の次女(高校生)が同席していたのですが、会の中心メンバーさんは
幼児さんのお母さんで、親がともにこういう活動をしている真っ只中に身を置いている
次女にも興味津々という感じでした。
たしかに、各地へ講演会、学習会に行くと、運営しているお母さんたちからよく、我が子のためもあって始めた冒険遊び場なのに、我が子はあまり行きたがらない、という話を聞きます。
我が子に「プレーパークの日のお母さんはみんなのお母さんになっちゃう」
「プレーパークの日はお母さんがお母さんじゃなくなっちゃう」と言われたという話も聞くことがあります。
高校生になった次女が、今年度、一番、常連であるという話や
冒険遊び場たごっこパークで出会った不登校の小学生を
これまでに二人、毎朝毎朝、次女がそれぞれの子の家に寄って、一緒に登校してあげた話などに驚いていました。
本編のあとは、また会の中心メンバーさんと夕食をご一緒しながら、話をしました。
そこでの話題の一つは、次女とともに同席していた長女の同級生(大学生)Yちゃん。
Yちゃんと冒険遊び場たごっこパークとのかかわりを聞かれ、Yちゃんは、
「子どもの頃から虐待とかいろいろあって、高校に入って、もう無理と思って、たっちゃん家に家出をして、それから、3年間、何かあると泊まらせてもらったり、何もなくても泊まらせてもらったり。
今は保健室の先生になりたくて、大学で勉強してるんだけど、
冒険遊び場たごっこパークは、子どものことを学ぶのに一番、勉強になる。
たっちゃんが大学の先生だったらいいのにって思うよ。」
なんていう話をしてくれ、前述したように、臨床心理士やスクールカウンセラーさんもいましたので、これまた興味深げに耳を傾けていました。
参加された方からいただいたメールです。
臨床心理士さん
「たっちゃん、みっきー、お2人のとても素敵な生き方に感動しました。
子どもたちの側に常にたって、子どもの居場所を真剣に作っているお2人の生き方に、自分の在り方を振り返って色々と考えさせられました。」
前泊をしたカフェのオーナーさん
「宿泊ありがとうございました!!
講演も、途中参加でしたが、拝見できて楽しかったです!!
また、何かお手伝いできることがございましたら、いつでもおっしゃって下さい!!すごく共感できる部分があって、私自身励みにもなりましたし、よい刺激になりました!!
またいつでも遊びにいらして下さい(^^)」
このオーナーのやっているカフェ(?)というか不思議な居場所
「トラベラーズ道」のホームページ
http://www2.hp-ez.com/hp/travelersdou/page18
講演には市会議員さんが3人、おりましたが、そのうち二人が早速、ブログで
記事にしてくれていました。
宇治市議会議員・田中美貴子さんのブログ
http://mikko-t-0513.blog.eonet.jp/default/
宇治市議会議員・真田あつしさんのブログ
http://ameblo.jp/sanadahot/entry-10555980918.html
(依頼者より感想)
居場所として機能していくには、やはり子どもの生活に当たり前に溶け込む形がいい。開催日を増やしたい!と切実に思いました。どうしたらいいのか?今年度の動きの中で模索していきたいと思います。
秋・冬にも学習会を予定しています。連続して大人が学ぶ機会・考える機会をつくっていきたいです。たごっこにもぜひ遊びに行きたい。
そのために自分達でやっていこうと思うこと 丁寧に情報発信し、大人同士のつながりを作り、子どもの遊び場づくりへとつなげていきたいです。まだまだこれからです。
このような機会をいただき、ありがとうございました。たっちゃんご夫妻に会えてとてもよかったです。またまた考え、動いていくきっかけと力をたくさんもらいました。
報告:『まち全体を遊び場に!宇治に冒険遊び場をつくるには?』
主催:宇治に冒険遊び場つくろう会企画名:第三回うさぎはらっぱの学習会 『まち全体を遊び場に!宇治に冒険遊び場をつくるには?』
日時:2010年6月6日
会場:京都府宇治市生涯学習センター
派遣講師:渡部達也(支援/渡部美樹)
参加人数:大人 23名 / 子ども8名(別室保育)
今回のねらい:冒険遊び場を知らない人にも外遊びの大切さ、今の子どもの置かれている状況への危機感に気づき、冒険遊び場づくりについて知ってほしい。それぞれに今、大人としてできることを考えてほしいというねらいで企画しました。
当日の流れ:午前中は中心メンバー9人と渡部達也・美樹で座談会形式の研修。会場を移動して昼食、準備、一時半より講演会。
以下、講師渡部達也(東海地域 地域運営委員)より報告
午前中は、「宇治に冒険遊び場つくろう会」の中心メンバーさん9人と懇談会。
それぞれの立場を伺うと、子育て中のお母さんという立場の人だけでなく、
臨床心理士、保育士、スクールカウンセラー 等々の立場で子どもと関わっている人も。
そういう人たちが冒険遊び場づくりに取り組み始めたことに大いなる可能性を感じました。
主に行政との関係についていろいろと聞かれましたので、自分の県庁職員時代の経験も含めて、必ずしも子ども関係課や公園関係課との協働という切り口だけではなく、例えば、ゆめ・まち・ねっとの場合は、人事課、財政課、市民協働課、男女共同参画課等との関係を持っていることと、それはどういう切り口で手を組んでいるかということ、それらの課と手を組むことのメリットなどをお伝えしました。
午後の本編には、30名弱のみなさんが宇治市生涯学習センターにいらっしゃいました。
づくり協会資料に基づいて、冒険遊び場の現況を概観したあと、冒険遊び場たごっこパークの
子どもたちとの日々を紹介しながら、遊びってなんだろうという話を先ずはしました。
スライドを使って、
・春夏秋冬、四季折々の遊びをする子どもたちの姿
・春夏秋冬、それぞれの雨の開催日の子どもたちの姿
・春夏秋冬、川遊びをしている子どもたちの姿
・春夏秋冬、ゴロゴロ寝転がっているTくんの姿
を紹介しながら、そうした子どもたちから学んできたことを伝えました。
そのあとに冒険遊び場たごっこパークが日本テレビ「ミヤネ屋」で特集された映像を
見ていただき、質問を受け付け。
こんなことが出されました。
・安全対策
・火の使用許可
・川遊びの許可
・川の衛生
・大人と子どもの距離感
・子どもの格差と冒険遊び場
・発達障害の子どもたちへの関わり
・運営資金
・なぜ、県庁を辞めてNPOを始めたのか
・渡部夫妻の我が子との関わり
休憩を挟んで、上記の質問にスライドを使いながら、お答えをしました。
とくに、みなさんの関心が高かかったのは、冒険遊び場に来る様々な特質や課題を
抱えた子どもたちと僕らとの関わりについて、でした。
特質、課題を抱えた子どもたちは、どの子も我が家にもよく遊びに来るようになるのですが、
そうした関わりにみなさん共感されていました。
講演会には我が家の次女(高校生)が同席していたのですが、会の中心メンバーさんは
幼児さんのお母さんで、親がともにこういう活動をしている真っ只中に身を置いている
次女にも興味津々という感じでした。
たしかに、各地へ講演会、学習会に行くと、運営しているお母さんたちからよく、我が子のためもあって始めた冒険遊び場なのに、我が子はあまり行きたがらない、という話を聞きます。
我が子に「プレーパークの日のお母さんはみんなのお母さんになっちゃう」
「プレーパークの日はお母さんがお母さんじゃなくなっちゃう」と言われたという話も聞くことがあります。
高校生になった次女が、今年度、一番、常連であるという話や
冒険遊び場たごっこパークで出会った不登校の小学生を
これまでに二人、毎朝毎朝、次女がそれぞれの子の家に寄って、一緒に登校してあげた話などに驚いていました。
本編のあとは、また会の中心メンバーさんと夕食をご一緒しながら、話をしました。
そこでの話題の一つは、次女とともに同席していた長女の同級生(大学生)Yちゃん。
Yちゃんと冒険遊び場たごっこパークとのかかわりを聞かれ、Yちゃんは、
「子どもの頃から虐待とかいろいろあって、高校に入って、もう無理と思って、たっちゃん家に家出をして、それから、3年間、何かあると泊まらせてもらったり、何もなくても泊まらせてもらったり。
今は保健室の先生になりたくて、大学で勉強してるんだけど、
冒険遊び場たごっこパークは、子どものことを学ぶのに一番、勉強になる。
たっちゃんが大学の先生だったらいいのにって思うよ。」
なんていう話をしてくれ、前述したように、臨床心理士やスクールカウンセラーさんもいましたので、これまた興味深げに耳を傾けていました。
参加された方からいただいたメールです。
臨床心理士さん
「たっちゃん、みっきー、お2人のとても素敵な生き方に感動しました。
子どもたちの側に常にたって、子どもの居場所を真剣に作っているお2人の生き方に、自分の在り方を振り返って色々と考えさせられました。」
前泊をしたカフェのオーナーさん
「宿泊ありがとうございました!!
講演も、途中参加でしたが、拝見できて楽しかったです!!
また、何かお手伝いできることがございましたら、いつでもおっしゃって下さい!!すごく共感できる部分があって、私自身励みにもなりましたし、よい刺激になりました!!
またいつでも遊びにいらして下さい(^^)」
このオーナーのやっているカフェ(?)というか不思議な居場所
「トラベラーズ道」のホームページ
http://www2.hp-ez.com/hp/travelersdou/page18
講演には市会議員さんが3人、おりましたが、そのうち二人が早速、ブログで
記事にしてくれていました。
宇治市議会議員・田中美貴子さんのブログ
http://mikko-t-0513.blog.eonet.jp/default/
宇治市議会議員・真田あつしさんのブログ
http://ameblo.jp/sanadahot/entry-10555980918.html
(依頼者より感想)
居場所として機能していくには、やはり子どもの生活に当たり前に溶け込む形がいい。開催日を増やしたい!と切実に思いました。どうしたらいいのか?今年度の動きの中で模索していきたいと思います。
秋・冬にも学習会を予定しています。連続して大人が学ぶ機会・考える機会をつくっていきたいです。たごっこにもぜひ遊びに行きたい。
そのために自分達でやっていこうと思うこと 丁寧に情報発信し、大人同士のつながりを作り、子どもの遊び場づくりへとつなげていきたいです。まだまだこれからです。
このような機会をいただき、ありがとうございました。たっちゃんご夫妻に会えてとてもよかったです。またまた考え、動いていくきっかけと力をたくさんもらいました。