お知らせ

お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

報告:子育て講座「遊ぶ子どもに福来る!」遊福講座第二弾

報告:子育て講座「遊ぶ子どもに福来る!」遊福講座第二弾

企画名 :     子育て講座「遊ぶ子どもに福来る!」遊福講座第二弾

担当者 :     野下健

実施日時:     2011年2月27日(日)10:00-12:00

実施場所:     東小金井駅北口徒歩5分 婦人会館

依頼元 :      NPO)こがねい子ども遊パーク

実施内容:     講演会

・子どもの育ちに、遊びが必要不可欠であることについて(特に日常)。

・子どもが遊びを通じて社会性、自主性を身につけることができる。

・現在の子どもの遊びの特徴、問題点について。)

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<講師からの報告>

 2月にしてはやけに暖かい日曜日、開園したばかりの梶野公園に面した婦人会館で講演会をしてきました。

参加者は、10名程度。地域で子育てをしている乳幼児のお母さんや、近くの武蔵のプレーパークの世話人の方、

そして、大学院で人権問題を研究している方など様々でした。

 話はスライドを用いてパワーポイントを進めながら行いました。

全体の流れとしては、

・自分の活動している「のざわテットーひろば」の写真を交えた紹介。

・冒険遊び場の歴史(ヨーロッパから日本に)

・現代の子どもを取り巻く問題、そして遊びとの関係。

・「遊ぶ」ってなんだろう?

・その為に遊び場ができる事。

・新しい公園のあり方「冒険遊び場」

といった感じでした。

2時間という時間の中ではかなり、駆け足の内容でしたが子どもの「遊び」の重要性、冒険遊び場の必要性、これから大人そして親が何ができるのか等が話せたと思っています。

最後の30分は質疑応答。実際子どもを連れて遊び場に行っているお母さんから、「つい“折角来たんだから遊びなさい!”っていっちゃう」という話があったり、1歳の子どもの遊び方って?など生の声もあれば、遊び場の怪我の対応についてや、若い世代の引き込み方など運営サイドからの質問もあり、たくさんお話ができました。

<参加者からの感想>

・テットーひろばという、武蔵野公園以外のプレーパークを知り勉強になりました。

 お母様方の意見も聞くことが出来てよかったです。(大学生)

・こどもにとって「遊び」は「生きる力を育む大切なもの」だと改めて感じました。プレーパークの活動は本当に意義深い貴重なものですね。もっともっと広がって多くの子どもたちがしあわせな体験が出来るように願いますし、少しでも力になれたらと思っています。

・子育てをすることに孤独を感じることも多い中、このようなプレーパークに参加できれば私も子供もいきいきと子育て出来そうです。「遊ぶ=生きること」 ハッとさせられました。プレーパークの講座ではありますが子育てノウハウをうかがった気がします。ありがとうございました。

・府中市にプレーパークがないので出来たらいいなと思いました。自分の子供に「生きる力」を持ってほしいと思っていましたので今日の話はこれからの子育てに役立って行けそうです。私も「プレ-パ-クに来たのだから遊びなさい!」と言っていました。大人が思っている遊びと子どもの遊びたいという違いを理解してこれから遊ばせて行けそうです。自分が子どもだったら遊びに行きたい場所だと思いました。

・「子どもの遊び」「生活の中で」改めていろいろなことを考えさせられました。(忘れかけていた部分も)とてもいい時間が出来ました。

・地域で行われる他のイベント(リズム遊びや絵本の読み聞かせ)に参加してみましたがうちの子は「これが終わったらあそんでいい?」「他の遊びをしたい」など話しはできないのですがそういった反応でした。自分も与える遊びではなく自分から遊んでよいところを探していたのでプレーパークの方針がとても心強く感じています。

<依頼者からの感想>

子どもにとって「遊ぶことは生きること」、そのことの意味を深く感じられた方が多かったように思います。

それは、くう・ねる・遊ぶが生活のすべての乳幼児のお母さんが多かったせいでしょうか。

だからこそ、そのことが実感として受け入れられるのだと思います。

そして遊ぶことは子どものこころとからだを育てます。

遊びこそ大人が支えるべき支援なのではないでしょうか。

ところが、遊ぶことの支援が遊ぶことの強制になっている場合もあるのです。

大人の考える遊びは、生き生きと伸び伸びと笑い声が響く能動的なイメージが多いのですが、

実はじっと観察したり、こっそりと1人でしたり、静かに本を読んだりも子どもにとっては遊びだったりするのです。

子どものしたいことに寄り添う、その視点こそが大切なのではないでしょうか。

今回の講座は梶野公園の遊び場の会のメンバーを募るのが目的でした。

新たな担い手にはなれなくとも、子どもの気持ちに寄り添う大人が一人でも増えることは決して無駄なことではないと信じます。

その意味で参加者のすべてに気持ちの届いた講座だったのではないでしょうか。