お知らせ

お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

報告:〔愛知〕てんぱくプレーパーク プレーパーク小屋の再建

報告:〔愛知〕てんぱくプレーパーク 遊び場にとっての小屋を考える

企画名:プレーパーク小屋の再建

担当者 :菅博嗣

(造園家/まちづくりプランナー/あいランドスケープ研究所/当協会理事)\Z

実施日時:2012年9月9日(日)10:00-12:00

実施場所:名古屋市天白生涯学習センター

依頼元 :てんぱくプレーパークの会

実施内容:遊び場にとって小屋を考える。必要?役割?公園との相性?

てんぱくプレーパークの会ブログ:http://tenpakumin.exblog.jp/

にも当日及び、その後の意見交換会や仮の物置工事の様子などをアップしています。

依頼元と担当者の報告は下記「続き・・・」をご覧ください。

【担当者:菅報告】

<小屋をつくる理由は?>

全国のプレーパーク活動に共通する傾向の一つに、どんどん小屋が増えていくことがあります。私有地で活動している時には許容されやすいのかもしれませんが、公共用地である公園となると如何なものでしょうか?特に活動を理解していない人から見ると、「あれは、けしからん」「汚いなあ」と見えることもあると思います。天白公園全体としても財産となるようなあり方を考えていくとよいですね。

<どこにつくりますか?>

5月11日の火災後、てんぱくの小屋のあった所に広い平地が見えてきましたが、それは昔、小屋を建てるために“平らにした土地”だったのでしょう。以前は、背景の山と道路との間がなだらかに繋がっていたのではないでしょうか。地形との関係をよく考えていきましょう。

<どういったペースで作りますか?>

いっぺんに作ってしまいますか?それとも、あえて少しずつダラダラとオープンしていきますか?活動の体力や楽しさを考える時には、小屋づくりのプロセスを工夫していくことも大切です。全てを今いる人たちだけの手でつくってしまいますか?後からの人が参加することのできる余地をどこかに残しておきますか。ものづくりに仲間づくりも加えて考えたいですね。

<小屋づくりを通じてやりたいことは何ですか>

千葉市子どもたちの森公園では、プレーリーダーハウスに大きなデッキを作りました。このデッキは、異年齢の人が集い、子どもに強い関心のない人でも交流できる場となっています。「〇〇したい」という動詞から考えて小屋に求めていきたいことをみんなで交換していくと小屋の形が見えてくるでしょう。

【依頼元:てんぱくプレーパークの会、沢井史恵さん】

<成果について>

5/11に火災により焼失した小屋の再建にあたり、造園のプロであり、づくり協会の理事である菅さんに初回の講師をお願いしました。プレーパークの小屋の再建という凝り固まった頭を、公園全体の魅力につながる小屋づくりをというお話や、作ることは破壊でもある、小屋がなくなったことで見えてきた地形の話、遊ぶ場づくりなど多岐にわたりお話をして頂きました。小屋作りという狭い観点だけでなく、広義のお話しをして頂いたことで、2回目以降の話合いが生きてきました。形ではなく、「小屋ができたらどんなことをしたい」という発想は、菅さんがお話しをして下さったことで気付くことができました。

<今後について>

活動の拠点が焼失するというのは、あまりない事例だと思います。私達の今回のステップが今後、何かの役に立つことがあればと思います。(こんなことは無いにこしたことはありませんが。)

以上