お知らせ

お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

報告:FUJIROCK FESTIVAL ''13

報告:FUJIROCK FESTIVAL ''13

 

 今年も7月26日から28日まで、17回目を迎えた日本最大級の野外音楽イベント「フジロック」が開催されました。この音楽フェスティバルは、「Do It Yourself」「助け合い」「自然を敬う」というスピリットを共有する来場者が日常の生活から離れ、大自然の中で最低限のルールを守り、自由なスタイルで音楽を楽しむという趣旨の元、苗場スキー場を会場に開催されています。

 そのフジロックの精神を大切にした子どもの遊び場「KIDS LAND」は、端から端まで徒歩30分はかかる広い会場の中ほどにあります。エリア内では、主催者である(株)スマッシュの計らいにより、当協会の活動紹介をしたブースを設けています。今年も、全国各地からの来場者に向けて冒険遊び場づくりのメッセージが広がるように、協会リーフレットや会員募集案内のほか、全国各地の遊び場マップやパンフレットを配布しました。

 また、エリアには駄菓子屋を併設していますが、その収益は、当協会の「東日本大震災の被災地における遊び場づくり支援」のための支援金として寄付されます。今年の収益は、217,928円となり、東北各地の被災地に地域の遊び場づくり支援を行う「あそぼっかー」の活動に寄付されました。

 期間中は、時折激しい雨が降り、好天の昨年と比べるとパンフレットなどの配布も難しい時間帯も長くありましたが、多くの家族が「KIDS LAND」でゆるやかな時間を過ごしていきました。ずっとたき火周りで枝をくべながらお料理ごっこをしている子、丸太の遊動円木から豪快にネットに飛び降りる子など、過ごし方は様々です。一方で、今年は「KIDS LAND」内に設けたステージで「ケロポンズ」のライブや渋沢やこの「布芝居」もあり、子どもも積極的に音楽を楽しむ空間にもなりました。

 そして、今年初の試みで一番の企画は、ケロポンズのステージを見にいくために「AVALON」まで練り歩く「エビカニ・パレード」です。おそらく、このフジロックで「パレード」という企画が成立したのは、初めてでしょう。子どもたちがエビとカニの手袋を付け、楽器を鳴らし、歌を歌いながら、長さ50mくらいの集団となって20分ほど歩いていきました。

 こうしたフジロックでの「KIDS LAND」の取り組みを「年一回の非日常的な空間の体験だけでなく、日常的な体験につなげよう」と、「KIDS LAND再結成」と題して呼びかけ、「高輪森の公園(東京都港区)」で開催された冒険遊び場で集まりました。当日は、東京・神奈川・千葉などの近隣だけでなく、遠くは石川県から訪れる方もいらっしゃいました。「全国から来場者が訪れるこのフェスティバルで、冒険遊び場のスピリットが全国に広がれば」というメッセージをいただいておりますが、当協会としてもそのような思いを大切にして事業に取り組んでいきたいと考えています。