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お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

【報告】キッズランド in FUJI ROCK FESTIVAL 2018

2018年7月、今年も新潟県湯沢町の苗場スキー場でフジロック・フェスティバルが開催されました。

今年は、フジロック・フェスティバルが苗場に移動してから20周年という記念すべき年。その中にある「キッズランド」は、2大ステージとなる「グリーン・ステージ」と「ホワイト・ステージ」の間の森の中にあり、自然に触れながら自由に遊べる子どもたちの遊び場となっています。

今年も、森のプレイパーク、キッズペイント、ワークショップ、メリーゴーランド、駄菓子屋、ベビールームなど、子どもたちや親子向けの場所を展開しました。毎年、キッズランド内にある駄菓子屋の収益は、遊び場づくりを通して被災地の子どもたちの心のケアを行っている当協会の復興支援活動に寄付していただいています。

キッズペイントのコーナーでは、昨年も好評だった企画「ロックでメタルな虫を作ろう」に加え、子どもたちが色を塗った枝を好きなところに付け足していく多様性と協同を象徴する「キボウのキ」が登場しました。ふだん出会うことがない全国各地の子どもたちが集まるからこそ生まれたアートでした。

森のステージでは、「えいごであそぼう」でおなじみのエリックさんが初参戦。ここ数年で定番となってきた「つばさくん」こと鈴木翼、自転車を載せながら全国を巡業する布芝居「なにぬの屋」のステージは、今年も多くの子どもたちが集まりました。そして、メジャーデビュー以来、圧倒的な人気を誇る「ケロポンズ」のステージでは、300人を超える親子が所狭しと森のステージを埋め尽くしました。奥にある綱渡りロープでは、子どもたちが鈴なりになって、曲に合わせてロープが揺れる光景も。一時は入場規制を考えるほどの規模となりました。

今年は、2日目の夜から3日目の夜に日本列島に台風が上陸。ステージが壊れたり、開場が遅れたりする事態となりました。予定されていた「AVALONステージにケロポンズを観にいこう」は、規模を縮小して「パレード」から「ウォーク」に変更。それでも、蒸し暑さの残る空気の中で楽器を思い思いに鳴らしながら、のんびり歩く風景がステキでした。
今年も人気だったのは、ベーゴマのエリア。単純な遊びだけに、初めて来た子でも、巻き方を教えてもらったり、一緒に遊んだりしているうちに気づいたら友だちになっているのが魅力です。遊び場は3日間続くので、「また明日ね」と子どもたち同士で言えるのもステキです。

また、ステージでは出演者がいない時にPAさんが子どもたちにマイクを開放してくれる場面がありました。閉園の時間になると次々に子どもたちが「またね~」とマイクでアナウンスをして帰っていく姿が最高でした。こうして、「大人=もてなす人、子ども=もてなされる人」ではない遊び場が少しずつパワーアップしています。
年を重ねるごとに、つねに変化を重ねていくキッズランド。来年もお楽しみに。