お知らせ

お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

【報告】#学校ムリでもここあるよ2020キャンペーンについて

特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会は、昨年度より主催団体の一員として「#学校ムリでもここあるよ2020キャンペーン」を推進しています。

 毎年夏休みが開ける9月1日は、統計上1年で最も子ども、特に中高生の自殺が多い日です。そこで当協会は昨年度より、子どもたちの夏休みが終わる時期に合わせて、「学校以外の場でも子ども達を受けとめるよ」「社会全体で子ども達を見守っているよ」と、子ども達に伝える「#学校ムリでもここあるよキャンペーン」を、主催団体の一員として実施してきました。

 今年度は新型コロナウイルス感染拡大により、直前まで実施の是非について議論し、その上でやはりキャンペーンの趣旨に則り、一部昨年度より縮小しながらも実施を決めました。全国で夏休みの期間が変則的になる中、8月17日〜9月12日をキャンペーン期間と定め、主催団体に関係する組織に呼びかけたところ、約140の居場所の登録をいただき、キャンペーンを実施しました。

 8月22日のオープニングイベントでは、社会活動家で東京大学先端科学技術研究センター特任教授の湯浅誠さんと、NPO法人フリースペースたまりば理事長/川崎市子ども夢パーク所長・フリースペースえん代表の西野博之さんをゲストにお招きし、「居場所のちから〜大丈夫のタネをまこう」をテーマにお話をいただきました。リアル・オンライン合わせて400名ほどの方にご参加いただき、多くの方に学校と家庭以外の第三の居場所の必要性を感じとっていただけたのではないかと思います。
(オープニングイベントの報告はこちらでご確認いただけます)https://bouken-asobiba.org/news/detail-712.html

 また、今年はキャンペーンの運営資金を募るためにクラウドファンディングに挑戦しました。本キャンペーンの運営資金は全て寄付で賄っており、毎年1から資金を集めておりますが、今年度は目標の50万円を上回る寄付をいただきました。ここで改めてご協力いただいた皆様にはお礼を申し上げます。繰越分は来年度以降の安定的な運営に活用をさせていただきます。

その他、キャンペーンの詳細は、特設サイトをご確認ください。
https://cocoaru.org

 テレビのニュース番組を始め、新聞等にも複数取り上げられ、子どもの夏休み明けの問題に関する社会的関心が高いことも改めて感じております。一方で、夏休み明けの時期だけでなく、常日頃から子どもたちの身近に多様な居場所が増えていくこと、またそれを必要としている子どもたちに伝えていく手段を持つことの必要性も感じております。
 当協会も、引き続き冒険遊び場づくりの支援を通じて、子どもたちが子どもらしく過ごせる地域や社会づくりを進めてまいります。