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お知らせ日本冒険遊び場づくり協会からのお知らせです

【報告】Benefit for NIPPON キッズランド in FUJI ROCK FESTIVAL2017

2017年7月に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催されたフジロック・フェスティバルは、今年で21回目。自然に感謝しながら、自由に遊べる子どもたちの遊び場「キッズランド」は、その中の2大ステージ「グリーン・ステージ」と「ホワイトステージ」の間にあります。

今年も、森のプレイパーク、キッズペイント、ワークショップ、メリーゴーランド、駄菓子屋、ベビールームなど、子どもたちや親子向けの場所を展開しました。毎年、キッズランド内にある駄菓子屋の収益は、遊び場づくりを通して被災地の子どもたちの心のケアを行っている当協会の復興支援活動に寄付していただいています。

 

この何年かは本格的な雨が降らなったフジロックでしたが、今年は久しぶりに雨が降りつづく開催となりました。森のプレイパークでは、そんな雨にもめげずに大きな屋根を張り、大きな丸太や竹を使った楽器づくり、20m以上もロープで木を渡っていく「モンキーブリッジ」、のんびりとたき火など、外でも楽しく過ごせる場づくりをしていきました。

 

森のステージでは、「エビカニクス」で一世を風靡したケロポンズをはじめ、全国を巡業する布芝居「なにぬの屋」の渋沢やこ、「つばさくん」こと鈴木翼などのステージを敢行し、レインコート着用のオーディエンスと共に、熱気のあるステージが繰り広げられました。

もう恒例になってきた「AVALONステージにケロポンズを観にいこうパレード」。手作りのエビカニ棒を手に、今年もたくさんの親子が参加しました。15分ほどで到着する短いパレードですが、ゴールに到着すると、ちょうどリハーサル中のケロポンズから、「みんな~!よく来たね~!」と出迎えてもらい、雨の中を歩いてきたみんなの気持ちは最高潮に。

 

そして、今年は、もう何年も森のプレイパークで遊んでいる男の子から、ある提案がありました。「プレイパークの中で、ベーゴマを教えるコーナーを作りたいんだけど・・・。そのために、コマをたくさん持ってきたんだ。」私たちは、その提案に応えるべく、彼との話し合いの中で、期間中のステージ前はコマ回しのエリアとして設定することにしました。

子どもから子どもに自然な関わりの中で教え合い、気づいたら知り合いになっている姿が見られるのは、プレイパークの真骨頂ですね。プレイパークは、子どもは大人から単にもてなしてもらう存在ではなく、自分で作っていくことができる遊び場。それは、フジロックのDIYの精神とも、まさに共通している部分です。これからも、そうやって自分の想いで自分のいる場所を面白くしていく、切り開いていくというスピリットを持つ子どもが全国に広がっていってほしいと思います。

 

来年も、子どもたちのどんな姿が見られるのか、今から楽しみです。